2012年12月4日火曜日

メモ記事。まんよーしゅー

個人的メモ記事。


正岡子規 「万葉集を読む」より

・原文
歌は感情を現す者なれば感情の激發したる際には自ら文法を破る事もあるべく、文法を破りたりとて意味だに通ずればさまで咎むべきにあらず。又其言葉を面白くするためにことさらに文法を破ることもあるべく、そは寧ろ作者の手柄として見るべき物少からず。≪略≫但文法の例に引かるヽやうな歌をつくりて満足し居る歌人の鼻毛こそ海士が引く千尋繩よりも長かめれと氣の毒に思はるヽなり。ある人自己の歌集を世に公にするとて其はじめに、多く作れる中より語格の誤少からんを選みて云々と書けるよし、此等の人は何のために歌を作り居るにや、文法学者に頼まれて文法の例歌をつくり居るにや。

・おおまかな内容
歌は感情を表すものなので勢いで文法上は間違った言葉を使ってしまう事もある。
けど意味が通じて言葉が面白くなってるのなら、むしろ作者の手柄とされる事が多い。
≪略≫
ただ文法の例になるような歌を作って満足してる歌人の鼻毛はめっちゃ長いんだろうなー、かわいそうになー。
ある人は自分の歌集を出すって時、文法の間違いが少ないのから選び出したそうな。
こいつは何のために歌を作ってんだろうね、学者に頼まれて例文として使えるような歌を作ってんのかね。

は、鼻毛って…
いや鼻毛はともかく、
文法的に正しい言葉は美しいですが、それに囚われすぎてもいけませんね。
ルールは勢いで破ってよし。大事なのは気持ちを込めること。
別の項に、
萬葉の歌人は造句の工夫に意を用ゐし故に面白く、後世の歌人は造句を工夫せずして寧ろ古句を襲用するを喜びし故に衰へたり。
とあります。
定番ネタを使うより、新しいネタを作りなさいと。
わりとグサグサときますね。
自分の言葉で話す・書く、とできるようになりたいものです。




・原文
昔の人は法律學も政治學も知らず權利義務の考も薄ければ國家などヽいふ觀念もたしかならず只感情ばかりにて尊しとも悲しとも思ふわけなれば≪略≫
畢竟古の人は愚なるだけに虚飾の少かりしやに見ゆ。明治の人には明治の思想あればそれを歌に詠むはいふ迄もなき事ながら虚飾的の忠君愛國などは之を詠んで何の妙もなかるべし。

・おーまかな内容
昔はしっかりした学問も無いし、国家がどうのとかもなく、ただ感情ばかりで尊いとか悲しいとか思うわけで、
結局、そういった学問とか観念に囚われないから無駄な装飾が少なく見える。
明治の人が明治の考え方で歌を詠むのは当然だけど、無駄に飾り立てて愛国だのなんだの読んでもおもしろくもないっす。

これは天皇の旅行についてった人が「ホームシックで悲しいのだ」という歌を作って皆の前で読んだ、という歌についての項。
「今(明治)では考えらんねーよ、陛下の前で何言ってんだおめー」となるところへの解説みたいです。

やはり素直に自分の思いを出すことが第一かもしれませんね。
体裁とか観念に縛られて自由な発想や表現が出来なくなるのは面白くないと思うのです。

「こういうものだ」と思い込むことで本当に「そういうもの」になっていってしまうとしたら面白くない。
バーナム効果から影響を受けて実際にそう変わっていってしまう、という現象ってあるんでしょうか。
占いとか何とか診断てそういう影響がありそうだから嫌いなんです。

横道に逸れていくから閑話休題。
無駄に飾り立てることで本当の自分の気持ちや考えから逸れて行ってしまうのは惜しいものです。
たとえありふれてても素直な表現をつかうべし。





いや、別に歌を作るわけではないのです。
歌に限らず言葉を使う上で、そーだよねー、と思った部分から抜いてみました。
色々思った事を忘れそうだからメモとして。

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